初心者必見!シグネチャーシリーズプラグインでMIXの基礎を学ぼう!

DTM入門

はじめに

音楽制作において、プラグインは非常に重要なツールですが、初心者にとっては扱いが難しく、最初の挫折ポイントになりがちです。特にMIX作業では、EQ、コンプレッサー、リバーブなど、さまざまな処理を適切に使いこなす必要があり、「どうやって使えばいいのかわからない……」と悩む人も多いでしょう。

そこでおすすめしたいのが シグネチャーシリーズプラグイン です。これらのプラグインは、プロのエンジニアやアーティストが監修し、あらかじめ 良い音に仕上がる設定が組み込まれている のが特徴です。初心者にとっては、MIXの基礎を学ぶためのガイドとして非常に有用です

プラグインは初心者にとって難しすぎる?

DAWに付属するエフェクトや、市販の高品質なプラグインは、自由度が高い反面、「どのパラメータをどう設定すればいいのか」が分かりにくいものが多いです。プロのエンジニアは経験や知識から適切な設定を直感的に見つけられますが、初心者がゼロから学ぶのは容易ではありません。

その結果、

  • 設定をいじりすぎて音が悪くなる
  • そもそも適切な音作りが分からない
  • 何が正解か分からず挫折する

という状況に陥りがちです。

まずは”お手本の音”を知るべき

MIXを上達させるためには、まず 「良い音とは何か?」 を知ることが大切です。いきなりゼロから音を作ろうとするのではなく、

  • シグネチャーシリーズのプリセットを使って、理想的な音を体感する
  • 耳が慣れたら、そこから自分の好みにカスタマイズする

この流れで進めると、MIXの理解が深まりやすくなります。

シグネチャーシリーズプラグインのメリット

シグネチャーシリーズプラグインは、プロが作り込んだプリセットが多数用意されており、

  • 即戦力として使える
  • 設定の勉強にもなる
  • 自分で試行錯誤する手間を減らせる

といったメリットがあります。

また、シグネチャーシリーズを使っていく中で、「この音をもっとこうしたい!」という気持ちが生まれると、より細かく調整できる個別のプラグインの必要性にも気づくことができます。

おすすめシグネチャープラグイン

Shuheyがおすすめするシグネチャーシリーズのプラグインを2つ紹介します。

どちらのプラグインも幅広い楽器のジャンルに対応しており、さまざまなカテゴリの音楽にフィットする使いやすいバンドルです。

また、プラグインに関する知識が増え、理想の音が自分の中で出てきたとしても、基盤となるベースプラグインとして活用できる万能なツールだと思います。

CLAシリーズ

CLAシリーズは、グラミー賞受賞エンジニアであるクリス・ロード・アルジ(Chris Lord-Alge)氏とのコラボレーションにより開発されたプラグインシリーズです。​彼のミキシング手法を再現し、ボーカル、ドラム、ベース、ギター、アコースティック楽器など、各用途に特化した6つのプラグインが含まれています。 ​

  • CLA Vocals:​ボーカル用のオールインワンプロセッサーで、6つのエフェクト(ベース、トレブル、コンプレッション、リバーブ、ディレイ、コーラス/ダブリング)を統合しています。 ​
  • CLA Drums:​ドラム専用のプロセッサーで、スネアやキックなどのパンチを強調し、ロックやメタルのミキシングに適しています。
  • CLA Bass:​ベースギターの音を重厚にし、存在感を高めるためのプラグインです。
  • CLA Guitars:​リードギターやリズムギターのエッジの効いたサウンドを実現します。​
  • CLA Unplugged:​アコースティック楽器の自然なサウンドを保ちながら、ミックスに馴染ませることができます。
  • CLA Effects:​フィルター、ディストーション、リバーブ、ディレイなど、多彩なエフェクトをワンストップで提供するマルチエフェクト・チェインです。

それぞれのパラメータやノブもわかりやすく、直感的に音色を変えることができるので初心者にとっても使いやすいプラグインです。

CLAシリーズの好きなところは、録音した元の音が変わりすぎることなく、それでいて好きな音に近づけながらミキシングができるところです。

Maseratiシリーズ

Maseratiシリーズ は、グラミー賞受賞エンジニアであるトニー・マセラティ(Tony Maserati)氏とのコラボレーションで開発されたプラグインバンドルです。​彼のミキシングチェーンを再現し、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードなど、特定の楽器やミックスに特化した7つのプラグインが収録されています。

  • Maserati VX1:​ボーカル用のプロセッサーで、3つの異なるスタジオ環境のサウンドを提供します。
  • Maserati ACG:​アコースティックギターの音をエネルギッシュかつフォーカスされたものにします。​
  • Maserati B72:​エレクトリックベースやシンセベースのトーンを調整し、幅や色付けを行います。​
  • Maserati DRM:​個々のドラムサウンドを強調し、ミックス内で際立たせます。​
  • Maserati GRP:​バックグラウンドボーカルやドラム、ギターなどのグループチャンネルに最適化されたEQとコンプレッション設定を提供します。​
  • Maserati GTi:​ギターサウンドの質感やテクスチャを調整し、リアルなフィールとキャラクターを追加します。​
  • Maserati HMX:​キーボード楽器に新たなテクスチャやアンビエンスを加え、エネルギーと動きをもたらします。​

中でも、Maserati GRP は特にお気に入りで、音圧を大幅に向上させる効果があります。具体的に何が作用しているのかはわからなくても、不思議と音がスッキリし、音圧が一気にアップするのを実感できます。

また、私はこのプラグインのサウンドを、個別のプラグインを使って再現できるように練習することで、ミキシングの勉強にも活かしています。

個人的に、Maseratiシリーズ はプラグインを挿した瞬間に音が大きく変化する印象があります。

特にボーカルやギターでは、ローカットが強めに入る ため、音が細く感じることもあります。しかし、これはトラック数や楽器の種類が増えた際に、マスターの中音域が過剰に集中するのを防ぐ効果 があるため、多トラック編集をする場合には非常に適したプラグインと言えるでしょう。

まとめ

シグネチャーシリーズプラグインは、初心者がMIXを学ぶうえで非常に役立つツールです。

  • いきなり細かい設定にこだわるのではなく、まずは「お手本の音」を知ることが大切
  • プロが作ったプリセットを活用しながら、耳を育てていく
  • 慣れてきたら、より自分の好みにカスタマイズし、個別プラグインの必要性を感じる

このようにステップを踏めば、スムーズにMIXスキルを向上させることができます。初心者の方は、まずシグネチャーシリーズプラグインを活用して、プロの音作りを体験してみましょう!

おわりに

MIX作業は奥が深く、初心者にとっては難しく感じることも多いですが、シグネチャーシリーズのプラグインを活用することで、そのハードルを大きく下げることができます。プロのエンジニアが培ってきたノウハウを詰め込んだプリセットを使うことで、「良い音とは何か?」を体感しながら学ぶことができるのは、大きなメリットです。

最初のうちは、これらのプラグインを活用しながらMIXに慣れ、少しずつ自分の理想の音を追求していくのが理想的な学習方法だと思っています

そして、経験を積むうちに「もっと細かく調整したい!」と思う瞬間が増えてきたら、それこそがMIXスキルが向上している証拠。そこから個別のEQやコンプレッサーを学び、より高度な音作りに挑戦していけばいいのです。

シグネチャーシリーズは、初心者にとっての強力な相棒であるだけでなく、プロが求める即戦力のツールとしても十分に活用できるプラグインです。MIXに悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください。あなたの音作りの可能性が、きっと大きく広がるはずです!

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