開放型ヘッドホンを初購入
こんにちは、Shuheyです。
今回は、僕が初めて開放型ヘッドホンを購入するまでの1か月間の試行錯誤と、その末に選んだ「SENNHEISER HD490 Pro」についてご紹介します。
密閉型ばかりを使ってきた僕にとって、開放型というジャンルはまさに“未知の音体験”。
しかし、調べれば調べるほど、その魅力と可能性に惹かれていきました。
この記事では、
- 開放型ヘッドホンって実際どうなの?
- HD490 Proってどんな音?どんな人に向いてる?
- 初めて買うならどんなポイントに注意すべき?

開放型のモニターヘッドホンが欲しかった理由
これまで僕が使っていたのは、密閉型の定番「DT770 Pro 80Ω」
音の解像度やバランスも良く、作業に困ることはほとんどありませんでした。
でも最近、「開放型は音場が広くて、定位や音の抜け感に優れている」ということを知ってしまったんです。
──そう、知ってしまったら最後。DTMerの性ですね(笑)。
夜間の作業ではスピーカーを使うのが難しい場面も多く、「開放型ヘッドホンでミックスできたら便利だな」と思い始めました。
ただ、何本もヘッドホンを買えるわけではないので、今回はじっくり吟味して、本当に納得のいく1本を選ぶことにしたんです。
HD490 Proのユニークな特徴:イヤーパッドが2種類!?

HD490 Proの面白いところは、イヤーパッドが2種類付属している点です。
1つはクッションのように柔らかいタイプ。もう1つは、なんというか、
上質なワイシャツのような滑らかな素材(この例えで伝わってほしい…!)。
プロのレビューでは「イヤーパッドで音が全然変わる」と言われていましたが、
僕の耳では「うん、まあ変わった気がする…?」という程度(笑)。
ただ、個人的にはクッションタイプのほうが低音がしっかり感じられて、各トラックの編集時に使いやすい印象です。
とはいえ、毎回付け替えるのは正直手間ですし、摩耗も気になるので…
実際には「今日はどっちにしようかな〜」なんて悩むことはあまりなさそうです。
購入の決め手は“プロの意見”
このあと紹介しますが、実はHD490 Proのほかにも、HD600や他メーカーのモデルも聴き比べました。
中でもHD600が一番自分の耳にしっくり来た感じがあったんです。
でも、最終的に選んだのはHD490 Pro。
理由は単純。
**YouTubeやレビューで「プロの方々が絶賛していたから」**です。
僕のような素人にとって、いろいろ考えすぎるよりも、
信頼できるプロが「これいいよ」と言っていたものを選ぶのが正解。
聞き比べたヘッドホンたち 〜迷いに迷った末の選定〜
HD490 Proを選ぶまでには、ヨドバシカメラや島村楽器など、実際に足を運んで何度も試聴を重ねました。
その中でも、特に印象に残ったモデルをご紹介します。
SENNHEISER HD600 / HD650
まずは同じSENNHEISERの定番、HD600とHD650。
個人的に一番しっくり来たのはHD600でした。
低音がタイトで、地に足のついた落ち着きがあり、「これでずっと聴いていられるかも」と感じた一本。音のバランスもフラットで、モニター用途にぴったりだと思いました。
対してHD650は、低音にもっさり感があって、「あ、これはちょっと違うな」とパス。
好みの問題かもしれませんが、僕には少し重たく感じました。
Neumann NDH30
続いては、少し価格帯が上がるNeumann NDH30。
お値段なんと約10万円。
さすがに別格の存在感で、試聴した瞬間に「あ、めっちゃNeumannだこれ」と納得。
自分が持っているマイクTLM102と同じメーカーだからか、あのNeumannっぽい音のニュアンスが耳にも伝わってきました。
ただ、フラットというよりも、音にメーカーの“色”が乗っている印象。
僕の好みではなく、「これは違うな」と感じてパスしました。
Focal Clear MG Pro
最後に試したのは、島村楽器で出会ったFocal Clear MG Pro。
これ、とにかくすごい。音が空気になるレベル。
音の広がり方が尋常じゃなく、まるでスピーカーで聴いているかのような立体感。
耳に空間ごと包まれているような、そんな体験でした。
でも──正直なところ、私には“あまりある音”でした。
「いや、これを使いこなせるのはもっと上の人でしょ…」と、
ヘッドホン側からも「お前じゃないよ」と言われているような気すらして、静かに棚に戻しました(笑)。
お値段なんと20万円オーバー。無理無理。
実際に使ってみて感じたこと
密閉型と比べて、ミックスのしやすさが段違い
これは本当に驚きました。
音の位置(定位)が圧倒的にわかりやすい。
たとえば1dBのボリューム差でも「あ、ちょっと違うな」と気づけるようになりました。
DT770 Proも優秀でしたが、HD490 Proでは音が“立体的”に配置されている感覚があり、EQやパンの調整がグッと楽になります。
やっぱり、良い機材を使うと耳の成長スピードも速くなる気がしますね。
「モニター環境って、やっぱり大事なんだな」と実感しました。
もしまだ開放型ヘッドホンを試したことがない方がいれば、一度は体験してみる価値、絶対あります。
側圧がちょっと強めかも?
一方で、使い心地には少しだけ注意点も。
僕の耳の形のせいかもしれませんが、イヤーパッドの高さが微妙に合わず、耳の端が内側の“板”部分に当たってしまうんです。
これが、長時間の装着になると地味に痛い…。
加えて、側圧もそこそこ強めなので、人によっては疲れやすく感じるかもしれません。
このあたりは完全に個人差があると思いますが、気になる方は一度店頭で試着してみるのが安心です。
まとめ:開放型ヘッドホン、迷ってるなら一度は試してみてほしい
今回は、僕が開放型ヘッドホン「SENNHEISER HD490 Pro」を購入するまでの経緯と、実際に使ってみた感想をお伝えしました。
密閉型と比べて圧倒的に音場が広く、ミックスの判断がしやすくなるのは間違いありません。
もちろん側圧や装着感などの好みもあるので、人によって向き不向きはあると思いますが──
一度使ってみると、きっと世界が変わります。
開放型ヘッドホンが気になっている方、
HD490 Proってどうなんだろうと検索している方、
プロのレビューと実際の使用感のギャップが気になる方──
このレビューが少しでも参考になれば嬉しいです。
それでは、良い音楽ライフを!
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