はじめてのDAW選び─コミュニティ、機能、価格で決める最適メソッド

DTM入門

はじめに

DTMを始めるには、まず音楽制作の土台となるソフトウェア
いわゆるDAW(Digital Audio Workstation)が必須です。

ですが、いざDAWについて調べようとすると、各社、初心者向けのエントリーモデルからプロ仕様の上位版まで多彩な製品がリリースされており、どれを選べばよいのかさっぱりわからない…

そこで本記事では、社会人DTMerとして音楽制作に取り組んできた私・Shuheyが、

これからDTMをはじめる皆さんに向けて私なりの「DAW選びのポイント」をお伝えします。

実際に私が使ってきたDAWの特徴や、初心者がつまずきやすいポイントも交えてご紹介します。

DTMライフの第一歩を、ぜひ一緒に踏み出しましょう!

DAWの定義とできること

  • 録音:ギターやボーカルをマイクで録って波形として残せる
  • 打ち込み:ピアノロールやステップシーケンサーでビートやメロディを作成
  • 編集:録った音を切ったり並べ替えたり、ピッチ(音程)やタイミングを直したり
  • ミックス:複数のトラックをまとめて音量バランスやエフェクトを調整
  • マスタリング:最終的な音圧やEQを整えて、音源をリリース仕様に仕上げる

DAWはまさに動画編集ソフトと似たようなもので、一つで音楽制作に必要な機能がまとまっています。
めちゃくちゃ便利ではありますが、できることが多すぎて最初は戸惑ってしまうこともありますが、

後で説明する「ユーザー数の多いDAW」を選ぶことで、上達がより楽になります

なぜDAW選びで迷うのか?

音楽制作を始めようとすると、まず立ちはだかるのが「どのDAWを使えばいいの?」という大きな壁。実はこの悩み、次の2つの理由から生まれています。

1. 製品の種類が多い

今やDAWは数え切れないほどリリースされていて、それぞれが独自のウリを持っています。

  • 得意分野の細分化EDMに強いもの、レコーディングに特化したもの、ループ制作がしやすいもの……といった具合に、用途に応じた特徴が分かれています。
  • 価格帯の幅広さ:無料で使えるものから、プロ向けの高価なパッケージまでピンキリ。数千円で始められるものもあれば、サブスク契約が前提のものもあります。

このように選択肢が多いほど、「自分にぴったりの一本」を探すのは意外と骨が折れるものです。

2. 機能面の大きな違いは少ない

見た目や操作感、付属プラグインのラインナップは各社で個性がありますが、
根本的な音を録る・編集する・ミックスする・マスタリングするといった基本機能は、
どのDAWにもほぼ備わっています。

  • 基本ツールは共通:録音、ピアノロール、オーディオ編集、エフェクト。これだけあれば楽曲制作は一通り可能。
  • 操作の慣れがカギ:同じ操作でもメニュー構成やショートカットが違うだけで、習熟度に大きく影響します。
  • 拡張性と互換性:VSTやAUプラグインはほとんどのDAWで動作するため、「プラグインが使えない」という事態は稀。でもプラグインをどう管理するかはソフトによって使い勝手が変わります。

つまり、「機能的にはどれも似たり寄ったり」というのが実情。

だからこそ、ユーザー数やコミュニティの豊富さ、操作感の相性など、
細かな点での比較が重要になってくるんです。次章では、その具体的な選び方のコツを掘り下げます。

DAW選びの3つのポイント

DAWは機能的には大きな違いがないからこそ、選ぶ際には細かな「使い勝手」や「周辺環境」を重視すると失敗が少ないです。ここでは特に注目したい3つのポイントを解説します。

1. コミュニティ規模と情報の豊富さ

  • ユーザー数の多さ=情報資源の豊富さ
    大手DAWは世界中にユーザーが多く、チュートリアル記事や動画、Q&Aフォーラムが充実しています。困ったときにすぐに解決策が見つかる安心感は、制作を続ける上で大きなアドバンテージです。
  • 仲間を見つけやすい
    SNSやローカルコミュニティで同じDAWユーザーを探せば、セッションメンバー募集やプラグイン共有など、横のつながりも広がります。

2. 得意ジャンルとワークフローの相性

  • ジャンル別の使われ方
    • EDM/ビートメイキング:ステップシーケンサーが直感的なFL Studio、Ableton Live
    • バンド/レコーディング重視:オーディオ編集機能に定評のあるCubase、Pro Tools
    • 総合制作:Logic Pro(Mac専用)やStudio One
  • ワークフローのポイント
    • 画面レイアウト:トラックビューの見やすさ、ウィンドウの分割方法
    • ショートカットのカスタマイズ性:作業スピードに直結
    • マクロ機能や環境設定:よく使う操作をまとめて登録できるか

まずは、自分が主に作りたい音楽ジャンルや作業スタイルを思い描き、該当DAWの無料体験版で感触を確かめることをおすすめします。

Shuhey
Shuhey

私はアナログ録音、バンドサウンド好きですが、Ableton Liveを使用してます。
実際、全然使えるし、DAWでそこまで気にする必要はないと思ってます!
DAW選びは、よく聞くとか、使っている人が多いからという理由でOKです!

3. 費用対効果と将来の拡張性

  • 無料版 vs 有料版
    無料DAWは手軽に始められますが、トラック数制限や付属プラグインの少なさがネックに。
  • エントリープランの価値
    初心者向けの「Essentials」「Intro」プランでも、必要最低限の機能と音源は揃っています。まずは安価なプランで慣れ、満足できたら上位版へアップグレードする流れがコストを抑えつつステップアップできる王道です。
  • 長く使うなら有料DAW一択
    一度買えばアップデートで価格以上の新機能が追加されるケースも多く、
    長期的には最も経済的。特に主要DAWは年次アップデートで機能強化を重ねています。

これら3つのポイントを押さえれば、DAW選びで後悔するリスクは大幅に減らせます。

次章では、実際に人気DAWを「ユーザー数」「価格」「得意ジャンル」などの観点から比較していきましょう。

主要DAW比較ガイド

ここでは「ユーザー数」「価格帯」「得意ジャンル」「トライアルの有無」という4つの観点で、代表的なDAWを比較してみましょう。

DAW名ユーザー数価格帯得意ジャンルトライアル
Cubase◎(多い)Elements ¥13,200/Artist ¥39,600/Pro ¥69,300レコーディング/オーケストラ編曲60日間無料
Ableton Live〇(多い)Intro ¥11,800/Standard ¥52,800/Suite ¥84,800EDM・エレクトロニック/ライブパフォーマンス30日間無料
Logic Pro◯(多い) ¥30,000総合制作/Appleエコシステム90日間無料
Studio One Pro 7◯(多い) ¥28,000ミックス/マスタリング30日間無料
FL Studio△(やや多)Fruity ¥15,600/Producer ¥36,200/Signature Bundle ¥50,400ビートメイキング/ループ制作21日無料
2025年4月現在

補足ポイント

  • ユーザー数◎/◯/△
    日本におけるシェアについて、HP等を調べてまとめています。
    多少、変動はあると思います。
  • 価格帯
    • Intro/Essentials系:機能を絞ったエントリーモデル。安価で試しやすい。
    • Standard/Artist系:定番プラン。プラグインと音源がバランス良く搭載。
    • Suite/Pro系:最上位版。最大数のプラグイン・拡張機能を含む。
  • 得意ジャンル
    各DAWには「ユーザーからの評価が高い・ウリにしている」があります。まずは自分の制作したいスタイルに合っているか確認をしてみてもいいかもしれません。
Shuhey
Shuhey

DAWは一度購入すると長い付き合いになるので、もったいぶらずに無料トライアルは使った方がいいです!

無料DAWのメリット・デメリット vs 有料DAWの魅力

DAWを選ぶとき、「まずはお金をかけずに始めたい」という気持ちはよくわかります。

ただ、長く使うことを考えると有料DAWならではのメリットも見逃せません。
この章では、無料版と有料版それぞれのポイントを整理し、エントリープランからステップアップするコツを解説します。

無料DAWのメリット・デメリット

メリット

  • 初期投資ゼロ
    まずは導入コストをかけずに、DAWの基本操作やワークフローを学べる。
  • 軽量&シンプル
    トラック数や機能は制限されているぶん、ソフトが軽く動作し、迷う機能が少ない。
  • 学習用途に最適
    基本的な録音・打ち込み・編集の流れを体験し、DAWへの抵抗感をなくせる。

デメリット

  • 機能制限がある
    トラック数の上限、エフェクトやインストゥルメントの種類が限定的。
  • プラグインや音源が少ない
    標準搭載の音色だけでは表現の幅が狭くなることも。
  • 将来的な移行コスト
    データ互換性はあるものの、上位版へアップグレードすると操作感や設定が変わる場合がある。

有料DAWを選ぶべき3つの理由

  1. 付属プラグイン&音源の充実
    有料版にはEQ・コンプレッサー・リバーブなどの定番エフェクトや、シンセ・サンプラー音源が山ほど付いてきます。別途プラグインを買い足す手間が減り、すぐに幅広い音作りが可能に。
  2. アップデートで機能強化
    メジャーなDAWは年に1回以上の大型アップデートで新機能が追加されます。
    最新技術(AIアシスト、クリップランダマイザーなど)を常に手に入れられるのは、有料ユーザーならではの特権です。
  3. サポート&コミュニティの手厚さ
    メーカー公式のテクニカルサポートや、ユーザー向けセミナー、フォーラム、SNSグループが充実。問題解決のスピードが段違いで、制作に集中しやすくなります。

入門者におすすめのエントリープラン

まずは有料DAWの最下位グレード(Essentials/Intro相当)から試すのが◎

  • 価格感:¥4,000〜¥10,000程度で購入可能
  • 収録内容:最低限のエフェクト・音源に加え、トラック数の制限緩和あり
  • ステップアップ:上位版へのクロスグレード割引が使えることが多い

無料DAWで「DAWってこういうものか」をつかんだら、有料版の“余裕ある環境”に投資してみましょう。

買い時はセールを狙おう!

DAWは定価でも魅力的ですが、賢くセールを活用すればグッとお得に手に入ります。

ここでは主なセール時期や割引を逃さないコツをまとめました。

主なセールシーズン

  • ブラックフライデー(11月末〜12月初旬)
    年に一度の大規模セール。DAWメーカーや楽器店、オンラインストアが一斉に値下げを実施します。60%~70%OFFがざらにでてきます。定価とは?
  • 年末年始セール(12月〜1月)
    年越しのタイミングで旧バージョン在庫を一掃することがあり、意外と大幅割引が狙えます。
  • 春の新生活応援セール(3月〜4月)
    学生や新社会人向けのキャンペーン。学生証提示でアカデミック版がさらに安くなることも。
  • メジャーアップデート直前セール
    新バージョン発表前に旧版が値下げされるケースあり。最新機能が不要なら、このタイミングもおすすめ。

賢く割引をゲットするコツ

  1. メーカー公式サイトのメルマガに登録
    セール情報やクーポンコードをいち早くキャッチできます。
  2. 楽器店・オンラインストアを比較
    同じDAWでも店舗ごとにセールタイミングやバンドル特典が異なります。
  3. バンドル/クロスグレードを活用
    他社製DAWユーザー向けのクロスグレード割引や、オーディオインターフェース同梱版を狙うと追加コストを抑えつつ最新DAWが手に入ります。
  4. アカデミック/学生版の活用
    学生・教職員証の提示で40〜60%オフになるケースも。対象かどうか一度メーカーサイトでチェック!

まとめ:セールで賢くアップグレード

  1. 欲しいDAWの通常価格を把握
  2. メルマガ登録&SNSをフォローしてセール時期を予習
  3. 複数ショップの価格と特典を比較
  4. セール期間中に迷わず購入

これらのポイントをおさえておけば、狙ったDAWを最小コストでゲットできます。

次はこの記事のまとめとして、「自分にぴったりのDAWを見つける5ステップ」をご紹介します。

まとめ:自分にぴったりのDAWを見つける5ステップ

最後に、これまでご紹介した内容をもとに「自分に合うDAW」を見つけるための簡単5ステップをまとめます。

  1. 主に制作したいジャンルを決める
    • ポップス、EDM、バンド録音、ビートメイキングなど、自分が一番作りたい音楽スタイルをはっきりさせましょう。
    • ジャンルごとに得意なDAWがあるので、後の比較で迷わなくなります。
  2. コミュニティの規模と情報量をチェック
    • 日本語・英語問わず、チュートリアル動画やフォーラムが豊富なソフトを選ぶと安心です。
    • 同じDAWユーザーとつながりやすいSNSグループやローカルイベントもリサーチしてみてください。
  3. 無料体験版で操作感を試す
    • 気になるDAWは必ずトライアルをインストール。
    • 録音から編集、ミックスまで一通り操作して、「自分にフィットするか」を実際に確かめましょう。
  4. エントリープランからのステップアップを計画
    • まずはEssentials/Intro相当の安価プランで制作フローに慣れ、必要に応じてStandardやProへアップグレード。
    • クロスグレード割引やバンドル版を活用するとお得です。
  5. セールや割引タイミングで最安購入
    • ブラックフライデーや年末年始、新バージョン直前のセールを狙いましょう。
    • メルマガ登録や複数ショップの価格比較で、さらに割引率をアップ!
Shuhey
Shuhey

色々とお伝えしてきましたが、それでもよくわからないと思うこともありますよね。ぶっちゃけるとマジでなんでもOKです!元も子もねえ
ただ、安く購入すべきなのは間違いない!

おわりに

いかがでしたでしょうか?DAW選びは情報量も多く、最初は迷うかもしれませんが、この記事でご紹介した「5ステップ」に沿って進めれば、自分にぴったりの一本がきっと見つかります。

まずは試用版を触ってみて、操作感やエフェクトの雰囲気を体感することが吉。
コミュニティの熱量やセール時期もチェックしながら、無理なくステップアップしていきましょう。

それでは、あなたの音楽制作ライフが充実したものになりますように。

新しいサウンドとの出会いを楽しんでください!
そしてDTM友達になりましょう!
是非SNSのフォローお願いします!

それでは!

日進月歩 by Shuhey
アルバム • 2023年 • 10曲 • 43分

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